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2014年6月17日

八木重吉ー琴のひびきはいまもー

町田市相原町に生まれ、故郷をこよなく愛した重吉。
英語教師として御影(兵庫県)、東葛飾(千葉県)で教えつつ溢れる思いを、心深く見つめ、詩作に励んだ重吉。
純粋なキリスト信仰に生き、29歳の若さで愛する妻子を残し逝った重吉。
珠玉のような美しい詩の数は今も人々の心をとらえ続けています。

 

 ふるさと
 ふるさとの川よ
 ふるさとの川は
 よい音をたててながれているだろう
 (母上の白い足をひたすこともあるだろう)


 素朴な琴
 この明るさのなかへ
 ひとつの素朴な琴をおけば
 秋の美しさに耐えかねて
 琴はしづかに鳴りいだすだらう


「詩人八木重吉の詩は不朽である。このきよい、心のしたたりのやうな詩はいかなる世代の中にあっても死なない。これらのやさしい詩をよんで却って湧き出づる力を与へられ、これらの淡々たる言葉から無限のあたたかさに光被せられる思いをする。」
高村光太郎 定本 八木重吉詩集(彌生書房)序より

生家に在る八木重吉記念館には貴重な生原稿、絵画等が展示され、重吉の才能あふれる若き姿を偲ぶことが出来ます。

 

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